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LaTeX で文書を作る


ワープロなどと違い,LaTeXではあなたが印刷して得られるイメージを文書を編集している最中にはみることができません.HTML と同じようにテキストファイルの中に文書を成形するためのコマンドを埋め込むことで文書を作成します。

具体的には以下のようなステップで作業します。

  1. エディタでソースファイルを作成する

    Emacs などのテキストエディタを使って,ソースファイルを作成しま す。LaTeX のソースファイルは文章と,それを成形するためのコマン ドを含んだテキストファイルです。

    ソースファイルの名前は name.texというように,ファイル名の末尾に .texがつく形式にします.たとえば,report.tex とか foo.tex という具合です.

  2. ソースファイルをコンパイルする.

    LaTeXソースファイルをjlatexというコマンドでコンパイルすることにより,name.dviという名前のDVIファイルが作成されます.先ほどの例ですと,kterm などの端末エミュレータ上で

    prompt$ platex report.tex

    というコマンドを実行すると,report.dviというDVIファイ ルが作成されます.

    DVIとはDeVice Independentの略で,出力するプリンタによらない印刷出力という意味です.

  3. 印刷イメージの確認をする.

    xdviというコマンドを使います.

    prompt$ xdvi report.dvi&

    とします.

    xdvi の実行には XWindow が動いている環境が必要です。

  4. 印刷する

    DVIファイルを PostScript ファイルに変換してから印刷します. 具体的には以下のようにします.

    prompt$ dvips -f report.dvi | lpr -Pプリンタ名 (Vine Linux 2.0 の場合)

    prompt$ dvi2ps report.dvi | lpr -Pプリンタ名 (BSD/OS の場合)

    情報科学科第一実験室のプリンタには psa, 第二実験室のプリンタには psb という名前がついています。


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