%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% % sample.tex % 情報処理学会全国大会論文 サンプルファイル % % Susumu ISHIHARA Jan 2000 % ishihara@cs.inf.shizuoka.ac.jp %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \documentclass[a4j,10pt,twocolumn]{jarticle} \usepackage{ipsjz} % 全国大会用パッケージ \usepackage[dvips]{graphics} % 図の取り込み用 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% %% タイトル \title{情報処理学会全国大会論文サンプル} \etitle{A Sample of a IPSJ proceeding} %% 著者名 \author{静大太郎\DAG \quad 静大二郎\DAG \quad 名大花子\DDAG} \eauthor{Taro SHIZUDAI\DAG, Jiro SHIZUDAI\DAG and Hanako MEIDAI\DDAG} %% 所属 \affiliation{\DAG 静岡大学情報学部 \quad\quad \DDAG 名古屋大学工学部} \eaffiliation{\DAG Faculty of Information, Shizuoka University\\ 432-8011, Hamamatsu, Japan\\ \DDAG Dept. of Engineering, Nagoya University\\ 464-8603, Nagoya, Japan} %% メールアドレス \email{\{address1, address2, address3\}@cs.inf.shizuoka.ac.jp} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \begin{document} \maketitle % 日本語タイトル作成 \makeetitle % 英語タイトル作成 %\baselineskip=1.53zh %必要に応じて行間を調整 \section{はじめに} このドキュメントは,アスキー版日本語 \LaTeXe\cite{texdoc}\cite{ascii}と 情報処理学会全国大会論文のためのipsjz パッケージを使って論文を作成する ためのサンプルです。ipsj.sty は 1999 年秋の全国大会の書式に基づいて作成 されていますが,今後,情報処理学会の規定する書式の変更によって,このパッ ケージは予告なく変更されます。 \section{所属等の書き方} サンプルを見れば分かると思いますが,ipsjz パッケージには jarticle クラ スで提供されている \verb+\title+ や \verb+\author+ に加えて, \verb+\etitle+,\verb+\eauthor+,\verb+\affiliation+, \verb+\eaffiliation+,\verb+\email+ が追加されています。それぞれ,英文 タイトル,英文著者名,和文所属,英文所属,メールアドレスを指定するコマ ンドです。これらの情報は \verb+\maketitle+ および \verb+\makeetitle+ コ マンドで出力されます。なお,\verb+\makeetitle+ コマンドは \verb+\maketitle+ コマンドより後に使用してください。 \section{図の取り込み} \subsection{図のデータ形式} 図のデータは EPS で作成するのが良いでしょう。Tgif や Illustrator で作成 するのが良いでしょう。Windows の印刷で EPS 出力して作成した EPS ファイ ルは,サイズ調整がうまくいかないことが多いと感じています。 \subsection{図の取り込みの実例} 図の取り込みには graphics パッケージによって提供される \verb+\includegraphics+ コマンドを使用します。\textbf{図~\ref{fig-sample1}} では,図をそのままの大きさで取り込んでいます。 \begin{figure}[tb] \begin{center} \includegraphics{fig1.eps} \caption{図のサンプル(サイズ調整なし)} \label{fig-sample1} \end{center} \end{figure} \textbf{図~\ref{fig-sample2}} では,図の横幅を \verb+\columnwidth+ に合 わせています。サイズの調整には graphics パッケージで提供されている \verb+\resizebox+ コマンドを使用しています。 figure 環境での図の配置指定には [h] を使わないようにしてください。図に よって文章が分断され,文章が読みにくくなることがあるからです。位置指定 には [tb] [t] [b] のいずれかを指定してください。 \begin{figure}[tb] \begin{center} \resizebox{\columnwidth}{!}{\includegraphics{fig1.eps}} \caption{図のサンプル(サイズ調整版)} \label{fig-sample2} \end{center} \end{figure} \section{美しい組版をするために} 美しい組版をするために以下のことに気をつけましょう。 \begin{itemize} \item \textbf{括弧を適切に使用する} 日本語文中では全角の()を,英文中では半角 の () を使用するときれいに仕上がります。全角と半角の括弧では,括 弧の下の位置が異なります。 \item \textbf{英文と和文の間には半角のスペースをいれる} \item \textbf{数式は数式モードで書く} \TeX の機能を十分に使わないばか りか,フォントの違いによって数式の意味が分かりにくくなってしまい ます。数式モード中でのフォントの使い方にも気をつけてください。 \item \textbf{全角スペースを使った位置調整は行わない} 折角の \TeX の高 度な組版機能が発揮できません。スペース調整は \TeX の機能をうまく 使って行うようにしましょう。参考文献に挙げた \cite{texdoc} など, 一冊は手元に \LaTeXe 関係の本を用意しておくと良いでしょう。(個 人的には \TeX ブック \cite{texbook} がお勧めだけど,玄人向けだな あ) \end{itemize} \section{おまけの機能} ipsjz パッケージには論文を書きやすくするためのおまけ機能があります。 \textbf{表~\ref{tbl-addon}} を参照してください。これらの機能は,作者の 気分によって予告なく追加されます。 \begin{table}[tb] \begin{center} \caption{おまけコマンド} \label{tbl-addon} \small \begin{tabular}{lp{5cm}} \Hline \multicolumn{1}{c}{\textbf{コマンド}} & \multicolumn{1}{c}{\textbf{機能}} \\ \hline \verb+\Hline+ & この表の一番上の罫線のように,太い罫線を描く。\\ \verb+\DAG+ & 上付のダガー(\DAG)。所属等の区分に使用。\\ \verb+\DDAG+ & 上付のダブルダガー(\DDAG)。所属等の区分に使用。\\ \verb+\slashbr{}+ & スラッシュ(/)でも改行できるようにする。URL を参 考文献に使用するときに重宝する。このドキュメントでも参考文献 \cite{ishihara} のところで使用している。\\ \Hline \end{tabular} \end{center} \end{table} \section{まとめ} 以上,ipsjz パッケージによる論文の書き方を簡単に紹介しました。このパッ ケージを使ってばりばり論文を書いてくださることを期待します。なお,私の ホームページでも簡単な \LaTeX の使い方の説明のページ \cite{ishihara} が あるので参考にしてください。 \begin{thebibliography}{9} %\baselineskip=1.3zh %必要に応じて行間を調整 \bibitem{texdoc} 中野: 日本語 \LaTeXe ブック, アスキー出版局, 1996 \bibitem{ascii} \slashbr{http://www.ascii.co.jp/pb/ptex/index.html} \bibitem{texbook} D.~E.~Knuth: 改定新版 \TeX ブック, アスキー出版局, 1992 \bibitem{ishihara}\slashbr{ http://apus.cs.inf.shizuoka.ac.jp/\~ishihara/LaTeX/index.html} \end{thebibliography} \end{document}