LaTeX output (Introduction)

サンプルソース・応用

%
% sample.tex - このファイルではLaTeXの基本的な使い方を
%              まとめています.
%               
\documentstyle[a4j,11pt,epsbox]{jarticle}
% \documentclass[a4j,11pt}{jarticle}  % for LaTeX2e
% \usepackage[dvips]{graphics}        % for LaTeX2e
\title{\LaTeX でレポートを書く}
\author{石原 進}
\date{1996年 12月 7日}

\begin{document}
\maketitle

\section{はじめに}
この文書では,\LaTeX をつかってレポートを書くため手法のサンプルを示しています.
ソースファイルと,整形出力を見比べて\LaTeX の動作を確認して下さい.

\section{文書の構成}

\LaTeX で文書の階層構造を扱うには表題コマンドを使います.
たとえば,この節のなかに副節をつくるには,subsection コマンドを使います.

\subsection{階層構造の例}

subsectionコマンドを入れることにより,副節ができました.
このように,章や節のタイトルが入るところで,表題コマンドを使うことによって
自動的に章や節の番号付けがされます.

\section{数式}

数式は\LaTeX が最も得意とするところです.以下はフーリエ級数展開の
式です\cite{okada}.
\[
f(x) = \lim_{n \rightarrow \infty}\sum_{i = 0}^{n}
       \frac{f^{(i)}(a)}{i!}(x-a)^{i}
\]

行列も表すことができます.これはライプニッツ行列の例です.
\[
R = \left[
\begin{array}{ccccc}
r(0)   & r(1)   & r(2)   & \cdots & r(M-1) \\
r(1)   & r(0)   & r(1)   & \cdots & r(M-2) \\
r(2)   & r(1)   & \ddots & \ddots & \vdots \\ % \ddots, \vdots でそれぞれ斜め,
\vdots & \vdots & \ddots & \ddots & r(1) \\    % 縦の点々が出ます.
r(M-1) & r(M-2) & \cdots & r(1)   & r(0) 
\end{array}
\right]
\]

\newpage % 強制的な改ページ

\section{表と図}

表と図も\LaTeX で取り扱うことができます.図表の番号と表示位置は\LaTeX
が管理してくれます.しかし注意すべきは図表の見出しの位置です.一般に,
表の場合見出しは表の上に書きます.一方,図の場合には見出しは図の下に
書きます.\LaTeX ではキャプションコマンドを置く位置によって,見出しが
表示される位置が変わってきますので,気を付けましょう.
図\ref{fig-sample}と表\ref{tbl-sample}に例を示します\cite{logic}.

\begin{figure}[h]
\begin{center}
\epsfile{file=ecl.eps,scale=0.7}
%\scalebox{0.7}{\includegraphics{ecl.eps}} % for LaTeX2e
\caption{ECL (Emitter Coupled Logic)} % 見出しは図の下側
\label{fig-sample}
\end{center}
\end{figure}

\begin{table}[h]
\begin{center}
\caption{真理値表} % 見出しは表の上側
\label{tbl-sample}
\begin{tabular}{|c|cc|cc|}
\hline
  & \multicolumn{2}{c|}{OR出力} & \multicolumn{2}{c|}{NOR出力} \\
\cline{2-5}  
   & 0 & 1 & 0 & 1\\
\hline
 0 & 0 & 1 & 1 & 0 \\
 1 & 1 & 1 & 0 & 0 \\
\hline
\end{tabular}
\end{center}
\end{table}

\section{おわりに}

授業で紹介した以外にも\LaTeX の機能はまだまだたくさんあります.
興味のある人は参考文献\cite{latex}などを参照して下さい.

\begin{thebibliography}{9}
\bibitem{okada}
岡田: ``Cによるプログラミング演習'', 近代科学社, 1993

\bibitem{logic}
田村: ``ディジタル回路'', 昭晃堂, 1989

\bibitem{latex}
伊藤: ``\LaTeX トータルガイド'', 秀和システム, 1991

\end{thebibliography}

\end{document}